昔甘党がかっこ悪いと思っててついた嘘が今の僕を苦しめているって話
昔(高校生)甘いの好きな男はダサいって思ってた。
頑張ってブラックコーヒーを飲みまくってた。コーラとか買ってた同級生を心の中で(…ガキが)見下してた。
でもほんとは甘いコーヒーもケーキもエクレアも大好きだ。
そんな大罪がめぐりめぐって今、跳ね返ってきてるって話をするよ
何で甘い物が好きなやつ=かっこ悪いだったのか?
それは遡ること高校時代…私の父親がコーヒーに砂糖をいっぱい入れてて、母親にダサいって言われてたところを見たときから話は始まる…
そのときはそれがかっこ悪いことだとは思いもしなかった。
そしてそのときが訪れる…
何気なくテレビを見ていたらカフェの特集をやっていて
なんとなく遠まわしにブラックが基本です。通なんです。
みたいな言葉を聞いたときに私の心に稲妻が落ちたのだ。
「かっこえぇ…」
いままでブラックコーヒーなど苦くて黒い汁と思っていたことが一気にかっこいいものへと昇格したのだ
たぶんかっこいい=ブラックコーヒー=かっこ悪い=甘いもの
と考えがいってはならない方向に進んでしまったのだと思う。
次の日から早速自販機でエメラルドマウンテンブラックを買う私の後ろ姿があった。
これで女子からのうけはばっちりだ。俺は大人だ。周りの毛が生えただけの坊やじゃない。
今も昔も人と被ること、人と同じことをすることは嫌いだが、このときの私はその意味を完璧に履き違えていた。
そして悲劇は訪れる
高校三年生のころ、ある出会いが訪れる。
年上の彼女だ。そして今の嫁である。
私と違って免許がある。お金がある。
私には何もない…なにか大人っぽさをアピールできることは何かないだろうか…?
悲劇が始まったのである
「俺、甘いもの苦手なんだよね。コーヒーも基本ブラックだし」
俺の超バカ!あのときは少しでも大人に見られたかったんだよな。
それからはジュースをおごってもらったりするのだが
ブラックコーヒー
彼女と会っているときは
ブラックコーヒー
そして成人してかっこつけたくて
ブラックニッカ(ウイスキーかっけぇ!!)
彼女といるときは甘いものが食べられなくなってしまった。
そして四年後結婚。
働いていたころは仕事帰りにセブンでエクレアを買って自分の欲求に身を任せていたが、今は働いていないから外出をする機会がない。
今も正直に言えていない。いうのが恥ずかしいのだ。
結婚したときに饅頭をたべて
「俺、和系のやつなら甘いのでもけっこうすきなんだよね」
という人生に一度あるかどうかのファインプレーを繰り出しなんとか和系の甘いものは食べれている。
嫁が子どもたちと31アイスクリームに寄ると
- 抹茶
- 大納言小豆
が私の手元にやってくる。
本当はポッピングシャワーを食べたいのだ。クレープも生クリーム多めでいいのだ。
今25歳でもうかれこれ7年もいえていないことをいまさら告白していいものだろうか?
クッキーの半分あいたやつを嫁が風呂に入っているうちに少しいただく生活が苦しくなってきた。
誕生日ケーキを子どものためだからといって無理に食べてるふりをする自分に嫌気がさしてきた。
そう
変わろう
おわり。さよーなーらー